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珠玉の作品『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』等を世に送り出し、漫画界屈指のストーリーテラーと称される冨樫義博氏。画業35年の節目を迎え、人々をその計り知れぬ才能の深淵へと誘う展覧会を開催します。
大胆かつ緻密な過程を経て、その頭脳と指先から生み出される作品は、読者のみならず多くのクリエイター達をも魅了しています。漫画家・冨樫義博の放つ強烈な叡智の輝きは、人々の心を掴んで、放しません。
複雑な設定を埋め込んだ世界観、読者を惹きつけてやまないキャラクター、喜怒哀楽を超えた感情を生み出すストーリー、ページをめくるたびに驚きが連続する描写力――。本展では、作者直筆の漫画原稿やカラーイラストなど、総数330点以上の貴重な原画・制作資料などを元に、多角的な視点から作家性の真髄に迫ります。
漫画の中に多くのルールを課し、ロジックを組み立て、内なる会話を重ねながらも、時に自らそれを壊しまた組み立てる…。作者の過ごした創作の時間と共にある複雑な「パズル」。そのピースの数々を会場で是非、皆様の目に焼き付けてください。
本展では冨樫義博氏の紡ぎだす物語の魅力をより深く理解するために、『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』の3作品を中心に総数330点以上の貴重な原画・資料を展示いたします。
「キャラ」「設定」「描写力」「ストーリー」漫画を作る重要要素のすべてが際立つ冨樫氏の作品。趣向を凝らした空間演出の中で、稀代の作家が積み上げ、作り出した作品の魅力に没入しながら、貴重な原画を鑑賞する絶好の機会となります。
直筆原稿はまぎれもなく冨樫氏の創造し続ける「パズル」の一片(ピース)。その一枚が完成されるまでの思考の過程にも思いをはせて、展覧会をお楽しみください。
※展示原画は一部を抜粋したものです。
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プロローグエリア
冨樫氏の歴代作品に登場したキャラクターたちがパズルピースとなって出迎えるプロローグエリア。複雑に創り上げられた冨樫義博氏の世界へと誘います。
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『幽☆遊☆白書』エリア
数々のバトルから生まれた名場面や忘れられない名台詞を刻んだ原稿が、激しい戦いの痕跡が残る展示空間に並びます。幽助・桑原・飛影・蔵馬4人の厳選アクションシーンも見逃せません。
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『レベルE』エリア
「バカ王子」を中心とした宇宙人と地球人の奇妙な交流を描いたSFストーリーをエピソードごとに展示。時空が歪んだかのような空間の中で、異色の名作の魅力に迫ります。
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『HUNTER×HUNTER』エリア
ゴンたちの成長過程を追いながら、壮大かつ緻密な作品世界を、感情が震える名場面とともに紹介します。さらに水見式のグラスと、そこからあふれ出す念能力の数々が展示エリアを彩ります。
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「冨樫義博」エリア
賑やかでカオスな空間で、初期作品の原稿、各作品のカラーイラスト、そして最新の描きおろしキービジュアルイラストを展示し、冨樫義博氏35年の画業をたどります。
冨樫義博 (とがし・よしひろ)
1966年⼭形県新庄市出身。1987年に「週刊少年ジャンプ増刊 Winter Special」に読切作品『とんだバースディプレゼント』掲載。1989年に「週刊少年ジャンプ」にて『てんで性悪キューピッド』を発表し連載作家デビュー。連載2作品目となる『幽☆遊☆白書』(1990-1994)の大ヒットを機に、「週刊少年ジャンプ」を代表する漫画家となり、その後も同誌で、『レベルE』(1995-1996)、『HUNTER×HUNTER』(1998-)を発表。読者を魅了する巧みな作品作りが支持され、幅広い世代に人気を博している。
★発表作品⼀覧
- 『とんだバースディプレゼント』(1987年)
- 『オカルト探偵団-Part1-』(1988年)
- 『HORROR ANGEL』(1988年)
- 『オカルト探偵団-Part2-』(1989年)
- 『狼なんて怖くない!!』(1989年)
- 『てんで性悪キューピッド』(1989年~1990年)
- 『幽☆遊☆白書』(1990年~1994年)
- 『レベルE』(1995年~1996年)
- 『HUNTER×HUNTER』(1998年~)
(投稿作品)
- 『センセーは年下!! 』(1986 年 第20回 ホップ☆ステップ賞 最終候補作)
- 『ジュラのミヅキ』(1987年 第24回 ホップ☆ステップ賞 佳作)
- 『ぶっとびストレート』(1987年 第34回 手塚賞 準入選)
作者コメント